更新日:2015年06月11日
いよいよ日本各地で梅雨入りし、本格的に雨の季節がやってきました。
いまにも降り出しそうな曇り空の下、ひときわ目立つ姿で凛と咲いていたのはトケイソウです。
和名の由来は、花の構造が時計の文字盤を思わせるところから。形もユニークですが、
深紫、白、青紫と日本の染物のような色彩のグラデーションにも心惹かれます。
蔓性の常緑多年草。ちなみに英語名は「Passion flower」。
同じトケイソウの仲間のクダモノトケイソウの実は、
南国のフルーツとして親しまれているパッションフルーツです。
このトケイソウはどこからやってきたのかわかりませんが、
軒先に咲いていた梅雨時季の主役・アジサイの群落の上にツルで器用によじのぼり、
主役の座を奪うほどの存在感を放っていました。
藤井 久子