更新日:2014年03月11日
三月も中旬にさしかかろうとしておりますが
まだまだ 寒い日が続いていますね
今年は春が遅れてやって来ているようですが 三月後半からは急に気温が上昇し
桜の開花も一気に起こりそうな予感です
桜のお話を少ししましょう
日本人と桜は古来より深く関わってきました
昔は 田や畑の近くに植え
桜が開花すると田の神様が舞い降りたと信じられ
種まき開始の合図にしたり
桜の満開は豊かな収穫の予祝をあらわしていたそうです
芸術の分野では 山水画や障壁画に描かれ 和歌の世界では数多くの名歌も残っています
それにしても 何故 日本人はこれほどまで桜が好きなのでしょうか
私が思うに それは桜の花の生き様にあるのではないかと思う
満開の豪華さとは裏腹に驚くほど短命な桜の花
「 花吹雪 」と言われ もっとも美しいとされる桜の散り様
その潔さが 特に日本人の心情に響くのではないかと思う
また 日本の樹木の中では神聖なものとされ大切に扱われてきました
樹齢の経った桜の木には神様や妖精が宿ると考えられ
現代でも庭師達は切るのをためらったりするぐらいです
TV や インターネット等 様々な娯楽が溢れている現代でも
桜の花が咲くその時ばかりは
ゲームに夢中の子供から
パソコンを叩いている大人まで 誰もが桜の樹の下に集まり
昼夜とわず その時ばかりは 自然の花を愛で心地よい時間を楽しんでいる
現代における 何と素敵な風景だろうかと 私はいつも見ている
代々木公園 砧公園 井の頭公園 小金井公園 今年は何処にしようかな
今から 桜の開花が待ち遠しくてなりません
塩津 丈洋