春なので  桜の話をしましょう

三月も中旬にさしかかろうとしておりますが

まだまだ 寒い日が続いていますね

今年は春が遅れてやって来ているようですが   三月後半からは急に気温が上昇し

桜の開花も一気に起こりそうな予感です

 

桜のお話を少ししましょう

日本人と桜は古来より深く関わってきました

昔は   田や畑の近くに植え

桜が開花すると田の神様が舞い降りたと信じられ

種まき開始の合図にしたり

桜の満開は豊かな収穫の予祝をあらわしていたそうです

芸術の分野では 山水画や障壁画に描かれ 和歌の世界では数多くの名歌も残っています

それにしても 何故 日本人はこれほどまで桜が好きなのでしょうか

私が思うに それは桜の花の生き様にあるのではないかと思う

満開の豪華さとは裏腹に驚くほど短命な桜の花

「 花吹雪 」と言われ もっとも美しいとされる桜の散り様

その潔さが  特に日本人の心情に響くのではないかと思う

また 日本の樹木の中では神聖なものとされ大切に扱われてきました

樹齢の経った桜の木には神様や妖精が宿ると考えられ

現代でも庭師達は切るのをためらったりするぐらいです

 

TV や インターネット等 様々な娯楽が溢れている現代でも

桜の花が咲くその時ばかりは

ゲームに夢中の子供から

パソコンを叩いている大人まで 誰もが桜の樹の下に集まり

昼夜とわず その時ばかりは 自然の花を愛で心地よい時間を楽しんでいる

現代における 何と素敵な風景だろうかと  私はいつも見ている

 

代々木公園    砧公園    井の頭公園   小金井公園   今年は何処にしようかな

今から 桜の開花が待ち遠しくてなりません

 

 

塩津丈洋

塩津 丈洋

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「あめつち」は、2012年より開催しているコケの勉強会&ワークショップ「コケトレ──コケと親しむ緑のトレーニング」を発端に誕生しました。

イベントでは、「最適な日当たりは?」「植物はずっと家の中に入れておいてはダメ?」「水やりの仕方は?」「観察に適したルーペは?」「色が変わってきた場合の対処法は?」など、さまざまな質問をいただきました。このような疑問をもっている方は全国にいると思いますが、そういうときにおすすめしたい植物のサイトが見当たらなかったことも、イベントをサイトに発展させようと考えた理由のひとつです。

江戸時代などの歴史資料を見ると、日本人のあいだでは、かつて植物と共生する知恵が共有されていたことがうかがえます。「あめつち」では、"日本の植物世界と日本人の共生"を思い出すことをテーマに、植物と寄り添って暮らしていきたい人に向けて、オリジナルのコンテンツを発信していきます。

【具体的に発信していくコンテンツ】
●植物に寄り添う、真摯に向き合う人たちを紹介します。
●園芸技術だけでなく、鑑賞(かしこまったものだけではなく、通りすがりに眺める木なども含めて)や歳時記の楽しみ方など、植物に気づく、寄り添う暮らし全般を紹介します。
●植物の本来の姿、好ましい育て方を紹介します。穴の空いていない植木鉢など、人の都合だけに合わせたノウハウを見直していきます。
●隠花植物など、あまり注目されていない植物群にもスポットをあて、植物の面白さや多様性を紹介します。

オーストリア出身の哲学者マルティン・ブーバーは、自分以外をモノのように捉えることを、「我とそれ」の関係と呼びました。疎外感を生む「我とそれ」の関係ではなく、相手を自分と同格に捉えて対話していく「我と汝」の関係こそが世界を拓く。それがブーバーの哲学です。

かつての日本人がそうしていたように、「我とそれ」になってしまった植物との関係を「我と汝」に捉え直すサポートをしていくことが、「あめつち」の目指すところです。スタッフ一同もまだまだ植物の世界を研究中ですが、4人で始めたサイトがどこまで根をのばしていくか、見守っていただけると嬉しいです。

「あめつち」運営スタッフ一同

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塩津丈洋
塩津 丈洋

植物研究家。塩津丈洋植物研究所代表。緑豊かな和歌山県に生まれ、祖父は農家を営み、幼い頃から植物と身近な環境で育つ。盆栽職人の元で修行後 、2010年、植物の治療・保全を主とした塩津丈洋植物研究所を設立。自然環境問題が深刻化している現在に、改めて植物の存在価値を見つめ直すための活動を行っている。IID世田谷ものづくり学校内「自由大学」教授、名古屋芸術大学OHOC講師。 http://syokubutsukenkyujo.com/

藤井久子
藤井 久子

1978年、兵庫県出身。明治学院大学社会学部卒業。編集ライター。文系ド真ん中の半生ながら幼少期から自然が好きで、いつしかコケに魅了されるようになる。初の著書『コケはともだち』(リトルモア)は異例のベストセラーに。趣味はコケ散策を兼ねた散歩・旅行・山登り。とりわけ好きなコケは、ギンゴケ、タマゴケ、ヒノキゴケ。

鈴木収春
鈴木 収春

クラウドブックス株式会社代表取締役。1979年、東京生まれ。講談社客員編集者を経て、編集業の傍ら2009年より出版エージェント業を開始。2011年は須藤元気『今日が残りの人生最初の日』(講談社)、ドミニック・ローホー『シンプルリスト』(講談社、11万部)等、2012年はタニタ&細川モモ『タニタとつくる美人の習慣』(講談社、7万部)等がヒット。 http://cloudbooks.biz/

藤代 雄一朗

WEB制作会社に勤務。塩津丈洋の「新盆栽学」第一期生。趣味で運営するサイト「泣く子も叫ぶ爆発りんご飴サイト ringo-a.me」「インタビューサイト ボクナリスト」で、WEB制作・スチール撮影・動画撮影・音楽制作などを担当。最近はアーティストのPV撮影なども行なっている。 https://twitter.com/yuichirofuji